2012年8月12日日曜日

脚気が大流行




「元禄時代以前の日本の食事が理想的」
と誰が何時ごろから言い始めたか知りません。
そしてその根拠も知りませんが、
つい最近読んだ本の中にこんな事が書いてありました。

「元禄時代以降は脚気が大流行」 

何故、元禄時代以降に脚気が流行したのかと言うと。
精米技術の発達によって白米を食べるようになったのが
元禄時代以降だったからだそうです。

身分の高い人や豊かな商人達に広がった、
いわゆる「銀シャリ」と呼ばれた白いご飯は
胚芽やぬかを取り去った白米です。

その白米の広まりにあわせるように
たちまちビタミン不足(特にB1不足)になって
脚気になる人が多く現れたそうです


米飯以外の食べ物で
不足分のビタミンを補えなかったの?
と考えてしまいますが
当時はそれほど食べ物が豊富ではない
と言うことなのかもしれません


この本の記述中にこんなことも・・・

数年前のNHK大河ドラマで
『篤姫』が放映されましたけど
その篤姫の夫「家定」はもちろん
次の将軍「家茂」やその妻である皇女和宮も
若くして命を落としていますが
そのいずれもが脚気が原因だったそうです

高貴な方ゆえやはり「銀シャリ」派だったんでしょうね

身分の高い人や裕福な人たちの間に広がった白米
その贅沢を享受すると共に
その代償を払ってきたことを示す歴史
というところでしょうか


ところで
多くの町民は白米を食べなかったのでしょうか
その辺については良く分かりませんが
町民の間にも徐々に徐々に白米が普及した
と考えるのが自然かもしれません

ただ、町民の間では既に「ぬか漬け」が広まっていたらしく
ビタミン不足になることはなかったそうです
糠に漬けた野菜をパクパク食べていたんですから
庶民は強力な栄養源を確保していたんですね


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